2026年06月15日

「伯方の塩」でおなじみの歌手・髙城 靖雄氏
歌で地域をつなぐ“ふるさと大使”の挑戦

「は・か・た・の・しお!」の軽快なフレーズでおなじみのCMソングの歌い手であり、「伯方の塩」のイメージキャラクターを務めたことで知られる、多くの人に愛されている歌手の髙城靖雄氏。現在、千葉・岩手・秋田の3自治体で「ふるさと大使」に任命され、まさに“ふるさと歌手”として駆け巡っています。さらに髙城総合企画の代表として、地域の絆を深める「きずな歌謡祭」の主催やイベントの運営など多角的な活動を展開しています。45年にわたる芸道の中で、吉幾三氏との運命的な出会いや、交通事故による苦境を救ってくれた金融機関との深い絆。そして今、Big Advanceを通じて新たな「縁」を広げようとしている髙城氏にこれまでの歩みと、これからの思いについて伺いました。

有限会社髙城総合企画 代表取締役 髙城 靖雄 様

「縁」を大切に。歌と情熱で地域をつなぐ“ふるさと”のメッセンジャー

まず、御社の事業内容と髙城様の歩みについて教えてください。

当社は、私の歌手活動のマネジメントに加え、歌謡イベントの企画・運営、そして地域振興にかかわる活動を行っています。私自身は岩手県の出身で、歌手を目指して上京してから今年で45年になります。 皆さまにもっとも親しんでいただけているのは、やはり「伯方の塩」のCMでしょうか。「は・か・た・の・しお!」というあのフレーズを歌わせていただいてから、本当に多くの方とのご縁をいただきました。実はあのCMには、当時2歳だった息子のレオン(歌手の新浜レオン氏)も出演しているんですよ。

現在は「ふるさと歌手」として、出身地の岩手県洋野町、そして長年お世話になっている秋田県にかほ市、現在拠点を置いている千葉県白井市の3つの自治体でふるさと大使を仰せつかっています。歌を通じてその土地の魅力を伝え、人と人をつなぐことが私の使命だと思っています。

吉幾三さんプロデュースの曲をたくさん歌われていますね。

吉幾三さんとは約40年前、私のデビュー当時からの付き合いになります。新人賞をいただいた曲『日本海’88』(作詞:荒木とよひさ、作曲:吉幾三)や、その後の『ああ…あの日の三陸』や『南部がふるさと』(ともに作詞作曲:吉幾三)なども吉さんにプロデュースしていただいた曲です。吉さんからは「周年行事には必ず行くからな」と言っていただけるほど、公私ともに支えていただいています。私にとってはまさに兄貴分であり、師匠のような存在ですね。そして、私の師匠である荒木とよひさ先生はいわば親父というような関係性でしょうか。

「伯方の塩」のCMについてもおもしろいご縁がありました。最初は「塩のCMなんて……」とあまり乗り気で聴いてくださらなかった荒木先生も、実際に私の歌が流れて、その塩で焼いた肉を食べて「素材の味を引き出す名人だ!」と絶賛してくださるようになって。そこから仲人まで務めていただくような深いお付き合いが始まったんです。人生、どこにどんな「縁」が転がっているかわかりませんね。

苦境の時代、金融機関との出会いが転機になったと伺いました。

ええ、今から30年ほど前、私は大きな交通事故に遭い、所属していた事務所も辞め、仕事がないどん底の時期を経験しました。事故から5年が経った1997年、ひとりで事務所を立ち上げ、再起をかけて『倖せまわり道』(作詞:荒木とよひさ、作曲:岡千秋)という曲を出そうとしたのですが、当時は家を建てたばかりで子供も生まれ、資金がほとんどありませんでした。

そのとき、たまたま出会ったのが当時の成田信用金庫(現・千葉信用金庫)さんでした。私の話を聞いてくださり、当時の支店長が「わかりました、応援しましょう」と、信じられないような快諾をしてくださったんです。本当に素晴らしい方との出会いでした。あの時の支店長からの支援がなければ、今の私、そして今の髙城総合企画はありません。だからこそ、私は今でも「信用がいちばん大切だ」と心から信じていますし、千葉信用金庫さんとはまるで家族のような絆を感じているんです。

現在はどのようなイベントに力を入れているのでしょうか?

さまざまなイベントを運営していますが、特に力を入れている企画のひとつが「きずな歌謡祭」です。白井市の文化会館などを会場に、鳥羽一郎さんや吉幾三さん、純烈の酒井一圭さんといった素晴らしい仲間たちを招いて開催しています。

この企画は単なるコンサートではなく、歌を通じて地域の方々との「絆」を再確認する場にしたいという思いで始めました。私は白井市のふるさと大使の第1号でもありますので、大使として歌でこの街を宣伝し、盛り上げることが役割だと思っています。息子(新浜レオン氏)も今では多くの自治体で大使を務めるようになりましたが、親子二代で地域の架け橋になれるのは、これ以上の喜びはありません。

今年はこの「きずな歌謡祭」を7月12日に開催の予定です。最近では3月に千葉県にある「レストラン ワイキキ」でのライブを開催しました。吉さんからは「とにかく地元で毎年ライブを続けなさい」というアドバイスを昔にいただき、35年前ほどからでしょうか、長年恒例として続けています。継続するのは確かに大変なのですが、足を運んでくださる方やその周りの方々とのつながりが生まれ、いいことがいっぱいあるんですよね。ほかにも今年は11月15日に吉幾三さんとの周年行事を控えています。ホテルオークラ東京ベイで盛大に開催する予定ですよ。

息子の新浜レオン氏のCDと「伯方の塩」を手にして

さらなる「縁」と「絆」に欠かせないデジタルの力

Big Advanceを活用し始めたきっかけを教えてください。

千葉信用金庫さんから勧めていただいたのがきっかけです。これまでつくっていたホームページからちょうど切り替えようというタイミングで、どうしたらいいかを相談したところ、Big Advanceを紹介いただきました。最初はうまく使いこなせるだろうかという不安も少しありましたが、いざ実際に始めてみると、操作は簡単にできますね。最初の立ち上げを信金さんにお手伝いいただいて、その後の更新は私自身で行っています。使いやすくて非常に助かっています。おかげさまで見栄えの良いページが完成して評判もいいんですよ。

Big Advanceでつくったホームページを通じて、若い世代や遠方の企業様にも活動を知っていただけるのはありがたいです。私自身、常に「出会い」「縁」「つながり」をテーマに活動していますので、このBig Advanceというプラットフォーム自体が私の理念にぴったりだと感じています。

中小企業の活力が日本を強く、豊かにする

お若い頃は政治家を目指されていたこともあるという髙城さんから、中小企業の方々へ何かアドバイスがあればお願いします。

「日本の経済をよくするには、まず中小企業を活性化させないといけない」。これは、私どもの顧問の先生が以前から一貫して説いてきた言葉ですが、私も経営者のひとりとして心から同意しています。

一方で、今の中小企業を取り巻く環境は決して楽ではありません。中でも消費税の負担は大きいと感じ、赤字決算であっても支払わなければならないという現状は、経営に重くのしかかります。こうした格差を是正し、中小企業がイキイキと活動できる環境になることが、本当の意味で「日本列島を強く豊かに」することにつながるのではないでしょうか。

では、これから大切にすべきことは何でしょう?

ひとつは、SNSやホームページなどのデジタルツールを最大限に活用することですね。今はマスメディアやSNSの時代ですから、自分たちの取り組みをどう発信していくかが非常に重要です。私自身も、素晴らしいホームページをつくっていただき、活用できていることにとても感謝しています。

もうひとつは、金融機関さんとの信頼関係を築くことですね。私は千葉信用金庫さんをはじめ、本当に大変な時に助けてくれた多くの方々に支えられてきました。お金がない時に受けた支援のありがたさは、何物にも代えがたいものです。中小企業が成長し続けるためには、常に金融機関さんとのパイプを持ち、困った時に助け合える「誠実な関係」を築いておくことが不可欠だと思います。

目標を達成したら、次に進み、さらなる成長を

人として、経営者として大切にされている考えがあるそうですね。

はい。息子のレオンも今、歌手として一生懸命に頑張っています。先日もテレビ番組の『徹子の部屋』に出演させていただきましたが、彼には「紅白歌合戦に出場する」という大きな目標をひとつ達成したら、今度は「自分自身のことを考えなさい」と前から伝えています。

かつて師匠の荒木先生から「ファンに信頼されるためには、家もあり家族もいることをしっかり出しなさい」と教わりました。目標を持って挑戦し、達成したら次のステップへと進む。その繰り返しが人を成長させるものです。

私自身もこのことを心に留め、感謝を忘れず、これからも邁進し続けたい。先ほどお話した曲『倖せまわり道』にも込めている思いですが、「どんなに苦労しても神様は必ず見ている。しっかりと手を取り合って生きていきなさい」。これからも「縁」に感謝しながら、皆さんの心に届く歌を届け、歌に触れていただける機会をつくっていきたいですね。

フレンドリーに迎えてくれた髙城氏。インタビューの最後に1曲披露。のびやかな歌声に活力が湧いてきます

<会社情報>

有限会社髙城総合企画
所在地 千葉県白井市根65-13
設立 1996年5月
URL

https://www.big-advance.site/c/128/1692

※情報は取材当時のもの
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