50周年の節目に誓う「ぶっちぎりのおいしさ」
オーケーズデリカが描く、農場から食卓までをつなぐ未来
三重県桑名市に拠点を構え、今年、創業50周年を迎えるオーケーズデリカ株式会社。「産業給食」「学校給食」「高齢者・福祉介護食」まで幅広い世代の食をサポートし、大手食品メーカーのOEMを手がけるなど1日約1万5000食を製造している地域に欠かせない「食のインフラ企業」です。「Food is Life(食ベることは生きること)」という経営理念を掲げる同社は今、日本の伝統的な食文化を世界へ届けるという新たな挑戦を始めています。同時に、社員の安心・安全を守るためにBig Advanceを導入し、福利厚生の充実にも注力。そうした同社のチャレンジや今後の展望まで代表を務める杉本香織氏と広報・採用担当の新田真由子氏にお話を伺いました。
オーケーズデリカ株式会社 代表取締役社長 杉本 香織 様 / 広報・採用担当 新田 真由子 様
1日1万5000食。地域の「食のインフラ」を支え続ける
─まず、御社の事業内容について教えてください。
杉本代表 当社は三重県桑名市を拠点に、お弁当や惣菜の製造・販売を幅広く手がけています。ちょうど今年は創業50周年という大きな節目を迎えました。近々記念式典も予定しており、今まさに新たな歩みを進めようとしているところです。現在の柱は大きく4つあります。1つめは企業様向けのお弁当の「産業給食」、2つめは子どもたちのための「学校給食」、3つめは老人ホームや障がい者施設にお届けする「福祉食」、そして4つめが大手食品メーカー様のOEMです。これらを合わせて1日に約1万5000食を製造しています。
私たちが何より大切にしているのは、経営理念でもある「Food is Life」という想いです。人間の体は食べたものでできています。毎日の食事は単にお腹を満たすだけではなく、その方の健康を担うもの。極端にいえば「命」を預かっているとも言えます。ここ桑名から日本全国へ、そして世界へと、健康的で豊かな食事を届けていきたいと思っています。

和洋多彩なメニューが並ぶ。毎日の食卓に「健康と美味しさ」を届ける
「ZEN」と「食育」を世界へ。海外輸出への挑戦
─海外輸出という、給食業界では珍しい取り組みも始められていますね。
杉本代表 はい。現在、香港と台湾、フランスに向けて、冷凍のお弁当や惣菜の輸出を新事業としてスタートしました。今は準備段階ですが、先日フランスの展示会に出展したところ、思った以上に評価をいただけたんですね。「和食はヘルシーであり、そして美しい」と。非常に繊細で丁寧な料理であると多くの来場された方に声をかけていただきました。改めて「和食のすばらしさ」を痛感したんです。
特にフランスでは、今「ZEN(禅)」という言葉が流行していて、精神的な豊かさや健康への関心がとても高い。殺生を避け、自然の恵みのすべてに感謝して食材を使い切るという「精進料理」。武士道や茶道のような「精進道」とも言えるこの精神は、現代のフードロス削減にも通じていますし、ベジタリアンの方々にも深く響くはずです。動物愛護や環境保護、自分や家族の健康のためなど、食に対してそれぞれの考え方やモットーがあり、「自分はこういうものを食べる」という意思のある方が多くいらっしゃいます。そうした方々に向けて「意思を持った商品」を提供したいですね。
また日本には「学校給食」を通じて行う「食育」という本当にすばらしい文化があります。7つの目標が掲げられていますが、ご存知ですか?
─どういうものでしょう?
新田氏 はい。これは順に挙げると「心身ともに健康を育む」「食習慣をきちんと理解する」「助け合いの精神を養う」「自然の恵みに感謝する」「伝統的な食文化を知る」といった食の大切さや感謝の心に加え、「多くの人の勤労に感謝する」「食料の生産、流通を知る」という社会の仕組みについても目標が設定されています。
杉本代表 食を通して生命のありがたさや社会の構造までを学ぶんです。本当にすばらしいと思いませんか。こうした日本の食文化もお弁当と一緒に、ひとつの文化体験として届けていきたいですね。
「お弁当はなぜ冷たいの?」お客様を“教育”する広報活動

安全へのこだわりと愛情、技術が詰まったオーケーズデリカの「おかん弁当」
─「おかんだより」というユニークな広報活動もされていますね。
杉本代表 約1年半前から「おかんだより」というニュースレターを、新田さんに中心になってもらい発行しています。始めた理由はちょっと乱暴な言葉で言えば、お客様に食の教育をしたいと思ったから。世の中すべてに共通しますが、売る側はプロで、買う側は素人ですよね。つまり私たちは食のプロですが、お客様は食については素人です。こちらが当たり前としている努力やこだわりも、改めてきちんと伝えていかないと価値が伝わりません。
新田氏 たとえば、そのひとつが「お弁当はなぜ冷たいか」というトピックです。冷たいのは食中毒を防ぐためなのですが、このニュースレターでは当社で行っている急速冷却について紹介しました。
杉本代表 食品はぬるい温度がもっとも菌が繁殖しやすい。お弁当は作って時間が経ってから食べるものですから、菌のコントロールが欠かせません。当社では冷却機を使い、コストをかけて急速冷却を行っています。安全を第一に考えているからこその「冷たさ」ですが、理由を知らなければ、ただ「冷たくて嫌」となってしまいます。
「プロとしてここまで手間をかけて安全を守っています」としっかりお伝えすることで、納得して対価を払っていただけるようになる。業界全体の地位を向上させることにもつながると思いますし、適正な価格で価値を提供するためにもこの「伝える努力」は欠かせないと考えています。
─そうした考えを社員の方へはどのように伝えているのですか?
杉本代表 「ビジョンマップ」と名づけて、私のビジョンをイラストで描いて伝えています。1つめは食の大切さ、2つめがいわゆるダイバーシティ、3つめがこの仕事の意義。「食の力」、つまり食べ物には人を元気にする力があり、私たちはそれを届ける仕事をしているんだよと。
このダイバーシティというのは、当社では「ALL OK!」と呼んでいます。誰しもお互いが違うというのは当然なことで、それを受け入れて助け合い、支え合う組織風土を培っていこうというメッセージを込めています。そしてどうしたら自分たちが働きやすく職場環境がもっとよくなるのか。トップダウンではなく、みんなで考えて成長していけるのが理想ですよね。
新田氏 私は今年で入社10年になりますが、代表が本心から社員のためにそう言っているのは現場でも伝わっています。とにかく素直でまっすぐな人なので。だからこそ「自分たちががんばってやらなくちゃ!」とみんなが思っていますね。
社員と確実につながるためにBig Advanceを導入
─今回、Big Advanceを導入された目的は何だったのでしょう?
杉本代表 いちばんの目的は災害時の「安否確認」です。当社の社員は人数も多く、働き方は本当にさまざまで出勤日もバラバラ。日勤と夜勤の2部制のため、勤務時間も休みの日も異なります。いざ大きな災害が起きた際、全員とどうやって連絡をとって安全を確認するのか。大きな課題でした。
新田氏 防災訓練をした時も「今日の出勤は一体何人なの?」という状態で、名簿はあるものの、それだけでは把握が難しいんです。そこで1年ほどかけてさまざまな安否確認システムを比較検討しました。
─多くのシステムがある中で、なぜBig Advanceだったのでしょうか?
新田氏 Big Advanceを選んだのは「安否確認」にプラスαの価値があったからです。当社の社員は女性が多く、主婦の方もたくさんいます。安否確認だけのシステムではなかなか定着しにくいのですが、Big Advanceにはお得な「FUKURI」というクーポンが付いていますよね。そうした付属のサービスがあると、みんなも嬉しい気持ちになりますし、スムーズな導入につながります。
年齢層も幅広く、いちばん上は70代の社員もいます。いろいろなアプリを使い分けるのも難しかったりするので、Big Advanceなら「安否確認」「FUKURI」クーポンもひとつで完結し、操作が簡単にできる点も魅力でした。現在では全社員がアプリを導入し終え、防災訓練で安否確認のテストも行っています。次はチャット機能ですね。少しずつですが、使い始めています。
杉本代表 お客様の満足度以前に「社員の満足度」が先と思っていますから、みんなが安心して働ける環境を整えて「働く喜びを感じる会社」にするのが目標です。それには毎日を安心して過ごせることが欠かせません。Big Advanceを導入して本当によかったと感じています。

1日1万5000食を支えるスタッフたち。「働く喜び」を大切にする現場
10年後の夢は農場から食卓までを一貫してプロデュース
─最後に、これからの展望について教えてください。
杉本代表 ひとつは先ほどの「日本の食文化を海外へ届ける」ことですね。そしてもうひとつは「ぶっちぎりにおいしい食事を提供する」こと。おいしい食事を毎日お値打ちに。これ、実は私ではなく幹部から上がった声なんです。原点に立ち返り、本当においしい食事を届けて、その結果として会社の収益が増えて社員の給料にも反映されていく。何よりまずはたくさんの人に「おいしいね」と喜んでもらうことが出発点だ、と。
そのために目指しているのが「ファーム・トゥ・テーブル(農場から食卓まで)」という構想です。自分たちで農場を持ち、生産から加工、流通までのすべてを一貫して行う。これは未来の目標として考えています。
新田氏 「お客様においしいと言っていただけるように」という目標は、イメージがしやすく、やることも明確になり、社員もみんなが実感や手応えを得やすいですね。
杉本代表 オーケーズデリカの食事はぶっちぎりでおいしい。そこを目指してこれからもがんばっていきます!

今日も桑名から安全と愛情を込めた食事が届けられる
<会社情報>
| オーケーズデリカ株式会社 | |
|---|---|
| 所在地 | 三重県桑名市蓮花寺字惣作396-5 |
| 設立 | 1987年5月 |
| URL | |
| ※一部画像はオーケーズデリカ株式会社様提供 ※情報と肩書は取材当時のもの |
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