2025年03月03日

大手運送会社との協業成功で毎月売上が右肩あがりに
何ができるか?を常に考え、時代の変化に対応する又七梱包運輸

福岡県大川市で家具や精密機器の運送を行なっている又七梱包運輸。Big Advanceを通して得た出会いから約半年、売上アップを実現し続けています。日々たくさんの言葉に励まされています、とおっしゃる松藤代表の座右の銘は「温故知新」。専務を務めるご子息とともに、成功に至るまでの経緯や仕事に対する思いをお伺いしました。

有限会社又七梱包運輸 代表取締役 松藤 明紀 様 専務取締役 松藤 健太 様

家具産業が衰退、自分たちも変わらなければならない

―御社の背景と課題、現状について教えてください。

代表:福岡県大川市という場所は家具の産地の一つです。これまで当社は家具をメインとした輸送業を行なってきました。昔は人口が多く、畳の部屋や大広間がある大きな家が多かったので、冠婚葬祭は自宅で行われていたんですね。結婚の際には婚礼箪笥に着物を収納し、近所にお披露目をする機会があるなど、家には必ず家具があり、家具産業も栄えていたんです。時代とともに婚礼の形が変わり、家の間取りが変わったことで収納がメインになるなど、家具の需要は減っていきました。大川市も時代の変化とともに家具の生産者が減り、私たちもその変化に対応しなければならないと思いました。物流という仕事が途絶えることはないと思っていましたが、メインで運送していた家具が衰退するとなると何かしなければならないと模索していました。

以前は100%が家具の運送でしたが、今は半分ほどに減りました。今、残り半分のうち大きく占めているのは大手運送会社様からの仕事です。従業員25名の当社が協業できるとは思っていませんでした。不可能だと思っていたことを現実化できたのは、福岡中央銀行様との出会い、当時の営業担当の方、支店長との出会いをBig Advanceが繋いでくれたおかげです。

営業担当との出会いでホームページを作成

―Big Advance導入のきっかけはなんですか?

代表:Big Advanceは3年ほど前に導入しました。最初はBig Advanceの付加価値が何かわからなかったんです。導入にあたり、機能の説明はわかったのですが、それが当社に何をもたらすのかが想像できませんでした。でも営業の方が熱心でしたし信用できたので、じゃあやってみようかと。それがご縁の始まりです。

導入したあとは、ホームページを作成しました。もともとホームページを持っておらず、他社に依頼すれば作れることはわかっていたんですが、なかなか費用もかかるので手をつけられずにいました。B to Bの仕事が主なので、当時はホームページから仕事が来るという発想もなかったんですね。その時に、営業担当の方が「せっかくなのでホームページをつくりませんか?」と言ってくださったんです。この値段でホームページが作れるの?と驚きました。当社もそうですが特に中小企業は、自分の力だけで業績を順調に伸ばしていくのが難しい部分もあります。同じように悩んでいる方に寄り添うことができるかもしれないと思い、ホームページを作成しました。先日、他社からのお問い合わせがあり、新たなご縁の窓口になっています。

大手運送会社との提携で売上が右肩上がりに

―どのような経緯で今回の協業に至ったのかを教えてください

代表:Big Advanceを使って、他にも何かできないかと息子(専務)が検索してくれました。(ビジネスマッチング機能の中で)大手運送会社様が募集を載せているのを見つけたんですね。でもその内容は荷主を探しているもので、運送業者を探しているものではなかったんです。主旨は違うかもしれないけれど、ダメ元で連絡をしてみようとなりました。普通なら飛び込み営業のようになってしまいますが、Big Advance上では金融機関を通しての連絡になりますから、当社がどこの誰かわからないといったことが起こりません。その点で信用度が違いますよね。

専務:私が見つけた募集元の大手運送会社様は、ほとんどが協力会社で運送をされているのを知っていました。時期的にも繁忙期に入るタイミングだったので、運送の仕事にもチャンスがあるのではないかと思いました。一度お会いしてお話させてください、とご連絡をしたところ、ご担当の方とお会いすることができて順調に話が進みました。先方も、信用できる協力会社を探していたんですね。
無事審査も通って、1ヶ月半ほどのかなり早いスピードで協力会社としての登録をしていただきました。業界の繁忙期にも間に合って、売上は有難い事に毎月右肩あがりです。大手の会社内では人が人を呼ぶ仕組みになっているので、瞬く間に当社が知られるようになり、関東・関西・九州の各営業所からも御依頼を頂いております。最初の実績は埼玉営業所からの御依頼で、埼玉で荷物を積んで九州で下ろすという内容でした。その仕事ぶりを評価して頂き、継続して御依頼をいただいているので売上が上がり続けています。

代表:物流のプロとして、数字の面も根拠として出せるかは重要ですよね。支えていただいたみなさまに恩返しをするためには負けないことも大事です。家内とも話してきましたが、「恩返し」と「感謝」を忘れず事業に取り組んできたことは息子にも伝わっていると思います。輸送に悩んでいる方がいればこういうことならできますよ、とご提案できるようになり、そこに価値がついて結果に繋がっています。

子どもたちの20年後を見据えた仕事が安全運転に繋がっている

―大手から途切れることなくお仕事が来るというのは信頼の証ですよね。御社の強みや特徴などがあれば教えてください

代表:私たちは、従業員の子どもたちの20年後を見据えて仕事をしようと話しています。20年後の自分たちがしっかり生活できる基盤を今から作り、胸を張って子どもたちを見送ることができる親になろうと。その将来を想定して、一歩ずつ前進していかなければならない、と従業員によく話しています。なんのために仕事をするのか?子供のためや家族のため、と考えると自然と安全運転にも繋がるんですね。それが当社の事故の少なさにも繋がっています。

また、医療機器メーカーからの輸送も任されていますので、多方面に渡る医療機関にも当社が一部輸送をさせて頂いております。精密機器なので細心の注意が必要なのですが、しっかりとした思いを持って仕事に携わる従業員の姿勢が評価され、どんどん仕事の件数が増えました。A地点からB地点へ運送するだけなら他の企業様でも可能ですが、当社のどこに付加価値をつけるかを日々考えて、たどり着いた結果ですね。

今後の展望

―最後に、今後の事業の展望を教えてください

代表:第一目標は東京に支店をつくりたいですね。大手運送会社様との取引で関東営業所との連携を図る為にも必要だと考えております。
最後に、一年前には考えられなかった事ですが、この厳しい時代に悩んでいる方に少しでも寄り添えればと思っております。それを励みに私たちも更なる成長をして参ります。

<会社情報>
有限会社又七梱包運輸
所在地 〒831-0008 福岡県大川市鐘ケ江411
設立  1978年2月
URL  https://www.big-advance.site/c/152/1412

※情報と肩書は取材当時のものです

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