2025年05月12日

ホームページ作成がブランド確立の一歩に
播州織の伝統と未来を紡ぐ内藤繊維

兵庫県の播州織(ばんしゅうおり)の技術を活かし、有名ブランドのハンカチ等のOEM製造を請け負う「oriori」。コロナ禍での売上減少をきっかけに、検討していた自社ブランドの立ち上げを決意。さらなる販路拡大とブランド確立のためにホームページやSNSを活用し、事業を軌道に乗せた内藤繊維(oriori Textile Company)代表の内藤氏にお話を伺いました。

内藤繊維(oriori Textile Company) 代表 内藤 俊英 様

「oriori」企業名に込めた想いと彩鮮やかな播州織の魅力とは

ー会社の事業内容について教えてください

兵庫県加西市で播州織の生地を手掛けています。なかでも、紋紙と呼ばれる柄をデザインした紙を元に織っていくジャカード織りを得意としています。アパレルからハンカチーフ、手ぬぐい、ショールなどを製造・販売しており、特にOEM製造を強みとしています。これまで、ポロ、ラルフローレン、DAKS、オロビアンコ、三陽商会などの有名ブランドや全国の百貨店向けに製品を提供してきました。

ー「oriori」はとても印象的なブランド名ですが、由来があれば教えてください。

長男・長女に相談したところ、「2回繰り返した方が覚えやすい」とアドバイスを受けました。ロゴデザインは美大の先生にアドバイスをもらい、図柄は専門家に依頼して作成しました。
印象的で親しみやすいブランド名になったと思っています。

ー播州織の特徴についても教えてください。

播州織は分業制で成り立ち、糸を先に染める「先染め」が特徴です。この技術により、独特な風合いと鮮やかな色彩を実現しています。また、織機の準備には少なくとも4時間がかかるなど、伝統的な織物づくりには時間と技術が必要です。当社では、レピア織機という織機を使用して播州織の生地を織っていますが、多く流通しているシャトル織機に比べ、繊細な糸で幅やデザインを自由に織ることができます。
日本国内では、レピア織機は製造中止されているためすごく貴重な織機になっています。

コロナ禍でOEM売り上げが激減、自社ブランドの立ち上げ・認知に奮闘

ーBig Advanceを導入したきっかけは?

コロナ禍で百貨店の来店客数が減少し、OEMでの売上が激減しました。そんな中、地元加西市の観光協会から手ぬぐい製作の依頼をいただき、自社製品の立ち上げを本格化しました。大手百貨店内のイベントで手ぬぐいを製作し、催事にもおいてもらえるようになりました。

これがきっかけで自社ブランドの立ち上げを決意しました。認知拡大のためにSNS(Instagram)は活用していましたが、さらなるPR方法を模索しホームページの作成を検討していたところ、姫路信用金庫の方からBig Advanceを紹介されました。月額3,300円というコスト面の魅力と、金融機関のサポートもあることから導入を決めました。

ーホームページを作成する際に苦労した点はありましたか?

写真や文章の準備に時間がかかりましたが、金融機関の支店担当者や事業支援部の方が一緒に考えてくださるなどのサポートもあり、2〜3ヶ月で完成させることができました。お問い合わせメールの対応やホームページ更新の際など、困った時は金融機関の方がサポートしてくださるので大変助かっています。

ホームページがつなぐ新たな取引先との出会い

ーホームページを公開した後、具体的な成果はありましたか?

はい、公開してから成果を実感しています。例えば、当社のホームページを見た島根県の自動車整備業者から問い合わせがあり、手ぬぐいの色見本を送付したところ「全て欲しい!」と即答いただけて、約20枚がすべて売れました。
また、サービスエリアでの販売(約70枚)や、他地域の縫製会社からの問い合わせ、加西市のふるさと納税業務をサポートする企業様との仕事にも繋がり、確実に自社ブランドの認知度向上に一役買ってくれていると感じています。

播州織の未来を担う内藤繊維(oriori Textile Company)の挑戦

ー最後に、今後の事業の展望を教えてください。

現在は「忙しいけれど、楽しい」と感じています。豊岡の企業と連携し、生地を提供してオリジナルトートバッグの作成をするなど、このままの勢いでブランド力を強化したいと思っています。着実に依頼は増えてきていますが、縫製会社が見つからず仕事を受けられない状況があり、まずはハンカチの縫製を請け負ってくれる企業と繋がりたいと思っています。次はBig Advanceのビジネスマッチング機能も活用して、新たな取引先の開拓もしたいですね。

伝統ある播州織を未来へつなぐため、当ブランドの生地を活用して新たな市場に展開していければと思っています。

<会社情報>

内藤繊維(oriori Textile Company)
所在地 〒675-2432 兵庫県加西市満久町605
設立 1964年7月1日
URL

https://www.big-advance.site/c/198/1378

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