2026年04月06日

「バレエ教室は楽しい」を醸成する
キコ・アールバレエスタジオがつくる新常識

千葉市中央区で2023年に開業した「キコ・アールバレエスタジオ」。代表の関貴子氏は自身も現役で舞台に立ちながら、教室の運営・指導・SNS発信まで精力的にこなしています。子どもの頃から厳しいレッスンを受けてきた関氏ですが、運営する教室で大切にしていることは「楽しさ」や「親しみやすさ」を最優先にした指導方針。経理を担う母・加治屋はや子氏、ホームページ制作を支える大村芳生氏とともに、アットホームな教室づくりに取り組む関代表に、バレエへの想いとこれからの展望を伺いました。

キコ・アールバレエスタジオ 代表・講師 関 貴子 様 / アシスタントマネージャー 加治屋 はや子 様 / シニアサポーター 大村 芳生 様

夢を温め続けて、ついにバレエ教室開業

─まず、スタジオ開業までの経緯を教えてください。

関代表 もともと千葉出身なのですが、北九州に10年ほど暮らしていました。その間に、幼稚園の課外教室としてバレエ教室を開かせていただきました。英語やピアノなど様々な習い事が入っている私立幼稚園でしたが、バレエはなかったんです。そこで園長先生に提案したところ快諾いただけて。幼稚園生から小学生まで指導して、生徒数は50人近くまで増え、発表会も開けるほどになりました。当時は一人でなんでもやっていて「やろうと思えばできるもんだな」と思いましたね(笑)。また、バレエだけでなく書道の資格も持っていて、バレエ教室を立ち上げながら、並行して書道教室の運営にも携わっていたんです。二足のわらじですね。

その後千葉に戻り、今度こそ本格的に教室を開こうとテナントを契約する直前まで進んでいたのですが、コロナ禍になって、契約締結の前日にお断りしました。

加治屋氏 私が「今じゃない、やめよう」と言って。あの判断は正しかったと思います。あの時期にオープンしていたら、他のバレエ教室のようにパタパタと閉じることになっていたかもしれない。

関代表 そうやって立ち上げを見送って、レッスンに通いながら時期を待ちました。2023年にようやくここで開業しました。やっぱり教室を開きたいという気持ちはずっとあったので嬉しかったですね。

「叱れない時代」だからこそ、楽しさを最優先に

─どんな生徒さんが通っていますか?

関代表 3歳、4歳の幼児から小学生、中学生、高校生、そして大人まで幅広く来ています。じつは今は大人の方が多いくらいで、「姿勢クラス」には70代の方も通ってくださっています。一方で、コンクールを目指している子もいて、それぞれのペースや目標に合わせた指導をしています。

─バレエ教室といえば厳しいイメージがありますが、こちらはどのような雰囲気ですか?

関代表 そうですね、バレエ教室は私語厳禁、大人しく待てない子はやめてくださいというスタンスのところが多いんです。でも当スクールはそうしていません。自由に話していいし、レオタードの色も揃えていません。自由に好きなものを着てもらっています。ピンクや黄色など、かわいい色のレオタードを着られる年齢って案外短いんですよ。大きくなったら黒や紺を選びますから。

私が小さい頃はバシバシ叩かれながら覚えてきましたが(笑)、今の子どもたちは怒られることに慣れていない子も多い。特に小学3年生以下は、楽しく習えることを最優先にしています。バレエが「嫌なこと」にならないようにすることがいちばんです。

加治屋氏 だから幼い子のクラスはアシスタントの若いスタッフに協力してもらって、まずお遊戯から始めています。

関代表 ほかの教室でやっていないことをやることも大事にしています。先日は、節分をしました。バレエ教室で節分なんてやらないですよね(笑)。でも豆まきって子どもが本当に喜ぶんです。豆を拾って持って帰って「今日こんなことやったよ!」と親に話すじゃないですか。親も「そんなことまでしてくれるの」と喜んでくれる。バレエと全然関係ないことでも、教室を好きになってもらうきっかけになればいいと思っています。

ハロウィンやクリスマス会もやりますよ。ストレッチをしたら記録をつけるようにしていて、年間ランキング上位3名にはクリスマスの長靴のお菓子をプレゼントしています。

生徒のみんなとは交換日記もしています。恥ずかしくて話せない子や、私のことが怖くて近づけない子もいるので、一人ひとりにノートを渡して、何でもいいから書いてもらう。バレエのことだけでなく、学校のこと、家族のこと、絵だけでもいい。声をいっぱいかけているし、抱きしめてあげることもあります。

私が子どもの頃、バレエ教室の先生は遠い存在でした。それは今でも変わってないところも多いと思うんですが、私は壁を作らないように、自分から距離を縮めるようにしていますね。

誰が欠けても成り立たない」3人で運営。左:大村氏 / 中央:関代表 / 右:加治屋氏

三者三様、それぞれの強みを活かして

─お三方の役割分担を教えてください。

関代表 私が代表で指導とSNS(インスタグラム)を担当、母が経理・事務全般、大村さんにはホームページとチラシなどデザイン関係を全部お任せしています。本当に、誰か一人でも欠けたら成り立たない教室です。

加治屋氏 私は義父の税務会計事務所で35年間働いていたので、その経験を活かして事業計画から確定申告まで担当しています。開業時の資金調達も全部自分でやりました。

大村氏 ホームページの作成など、デザイン面は先生の想いをどうやって伝えるか、ということを大事にしています。ニーズを少しでも汲み取れればと思いながら、お母さまの加治屋さんにも話を聞きながら制作しています。

関代表 ホームページもSNSも両方欠かせないんです。ホームページはちゃんとした情報を求める方、特に70、80代のシニアの方にも見ていただいているので、少しフォーマルな雰囲気。SNSはリアルタイムの情報発信で若い保護者の方に向けています。ターゲットが違うんですよね。

Big Advanceのホームページ開設で、問い合わせ増加!

─Big Advanceを導入されたきっかけは?

関代表 ホームページは持ちたかったのですが、ほかのサービスでは金銭的な負担が大きく、あまり余裕もないので困っていたところ、金融機関の方に勧めていただいたのがきっかけです。Big Advanceのホームページはお手頃な価格でした。

─ホームページの見た目や内容にもこだわっていますか?

大村氏 トップページはバレエらしい可愛らしいデザインを意識しました。温かみのある色合いで、「私達が大切にしたい事」というメッセージを最初に目にしてもらえるようにしています。先生の「強く優しい心を持ち自信をつける」という想いを、見た目からも伝えたかったんです。

関代表 毎月のレッスンカレンダーも必ず更新しています。保護者の方は確認しやすいと思います。これは大村さんが毎月きっちり更新してくれるおかげです。

─ホームページからの反響はありますか?

加治屋氏 「ホームページを見ました」とお電話をいただくことが多いですが、お問い合わせフォームからご連絡いただくことも多いですね。返信方法を孫に教えてもらいながら、少しずつ覚えていきました。

一度覚えてしまえばスムーズにやりとりできるようになり、体験レッスンにも来ていただいています。カレンダーのおかげで「いつから通えるか」もすぐ確認してもらえるので、問い合わせがスムーズになりました。

Big Advanceで作成したホームページ

「やめられない」理由は、舞台のライトの下にある

─関様がバレエを続けてこられた原動力は何ですか?

関代表 正直に言うと、バレエが好きかどうか、今もよくわからないんです。

でも舞台のライトを浴びて、お客さまから拍手をもらうとやめられなくなる。それを生徒たちにも経験させてあげたくて、教え続けています。生徒が舞台に立った姿を見ると、「自分も生きていてよかった」「世の中の役に立っているかな」と思える。その瞬間があるから、やめられないんですよね。

─今年(2026年)はついに第1回発表会も控えているそうですね。

関代表 発表会は10月11日に開催します。生徒数はまだ15〜20人ほどで、人数も少ないうえに費用の面も心配です。でも「舞台に出たい」という生徒の気持ちを尊重しました。それに、知人のプロバレエダンサー・飯塚絵莉先生が「私も踊ってあげるから」と背中を押してくれたことが大きかったですね。バレエ界のピラミッドの頂点にいるような方が、こんな小さな教室の発表会に出てくださる。本当に運に恵まれていると思います。

もちろんチケット代は無料です。プロの踊りを見られる機会にもなりますから、教室の宣伝も兼ねた発表会にしたいと思っています。

縁を力に、これからも一歩ずつ

─これまでで印象に残っている「出会い」を教えてください。

関代表 やっぱり周りの人たちです。大村さんがいなければ成り立たないことがたくさんあるし、母がいなければ経営が回らない。飯塚先生のような方がこんな小さな教室に来てくれていることも。私ができることは踊ることと話すこと。みんながいるからできています。

あとは最近、娘が私の母校であるバレエコースのある高校に合格したんです。そしたら、私の担任の先生がまだいらっしゃって、声をかけてくださったんですね。続けていたことが、こんな形で戻ってくるんだなと思いました。

加治屋氏 不思議な縁ですよね。つなごうと思っていなかったのにつながっていくような。

──最後に、今後力を入れていきたいことを教えてください。

関代表 一番は集客です。集客さえできれば、発表会でも幕もの(ストーリー形式の作品)ができるし、やれることが広がります。近隣の学校に行って体験会を開いたり、地域の方に向けたキャンペーンをしたりと、少しずつ工夫して進めています。

また、発表会はただの本番ではなく、集客の場でもあると思っています。友達に来てもらうことで口コミや新規の方につながる。正直、9割は宣伝ですね(笑)。それでも、蕾がゆっくり開くように、地道にやっていくしかないです。やってみて失敗しても、学ぶことは必ずあると思っているので。

<会社情報>

キコ・アールバレエスタジオ
所在地 千葉県千葉市中央区都町1-56-16-2F
設立 2023年8月
URL

https://www.big-advance.site/c/128/1553

※情報と肩書は取材当時のもの
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