累計50万本の売上を記録した酵素入浴液「つるぽか」
オンライン商談で日本全国の企業と複数成約

Amazon【液体入浴剤・バスオイル部門】で何度も1位を獲得している大人気商品「つるぽか」を製造している回生堂株式会社。元々つるぽかのファンだったという会社と協力して事業を進めるなど、新たな知見を得ながら商品の可能性を広げてきました。今回、つるぽかの誕生秘話や今後の展望まで代表の桑名氏に幅広くお伺いしました。
回生堂株式会社 代表取締役 桑名 宏輔 様
多くの人に愛されるつるぽか 開発までの道のり
-事業内容を教えて下さい
当社は、個人向けに「つるぽか」という酵素入浴液を販売しています。つるぽかは、本社にある工場で天然の米ぬかと海藻を発酵させて作っています。つるぽかをお風呂に入れていただくと、体を温める効果がある上に保湿などの美容効果も期待できるため、体が冷えやすく乾燥しやすい冬にピッタリの商品です。Amazonの液体入浴剤バスオイル部門でも何度か1位を獲得し、今も多くのお客様にご愛顧いただいています。主なターゲット層は40〜60代の女性ですが、最近はSNSから20〜30代の方お客様も増えてきています。
-酵素が入った液体入浴剤って珍しいですよね。つるぽかはどのように開発されたのですか?
つるぽかは、私の父の経験から開発が始まった商品です。私は二代目なのですが、父が社長だった頃は全く別の事業をしていました。トマトの栽培から始まり、私が小学生くらいの時にはミニセロリや七草の芹を栽培していました。ある時農業の作業中に父が腰を悪くしてしまい、1ヶ月ほど良くならないということがありました。当時父がたまたま読んでいた本に「酵素は植物にだけ作用するのではなく人間の身体にも良い」という情報があり、早速農業の作物用に使っていたドロドロの酵素をお風呂に入れたところ、すぐに腰痛が改善したのだそうです。チャレンジ精神旺盛な父は、自身の経験を経て「人間用の酵素液も作ってみよう」ということで開発が始まり、改良に改良を重ねた結果現在のつるぽかが出来上がりました。開発に関する専門的な知識は無かったものの、研究はほとんどが父主導で進められました。
ビジネスマッチングや商談会にはオンラインで積極参加 遠方の企業とも成約実現
-Big Advanceを活用して商談をいくつか行われていますよね。これまでの成果や活用方法について教えてください。
Big Advanceを利用するときは、メインバンクである東濃信用金庫様からのお知らせをチェックしたり、新たなマッチング先があるかを普段から探すようにしています。以前成約した企業様とは数十万円のお取引があり、今でも継続させていただいています。Big Advance内で開催される商談会にも参加し、そこでも成約に至りました。基本的に当社の商談はオンラインで行っていますが、遠方の企業様とも気軽に面談の機会が持てるのが良いですね。定期的に開催される商談会のご案内もその都度いただけるので非常にありがたいです。
「雑貨」から「化粧品」へ 事業の幅が広がったきっかけ
-事業を続けているなかで、桑名様にとって何かの転機となった出会いはありますか?
埼玉県のある会社(以下A社)の子会社となって一緒に事業をしたのが人生の中で大きな転機でした。当社は2011年から始まった会社ですが、2017年にA社の子会社となり、一緒に事業に取り組んでおりました。(2020年に独立し、現在お取引は解消されています)。A社は、元々つるぽかをご愛顧いただいていたお客様でした。それまで私はほとんど家業しか携わったことがなかったので、A社と出会って初めて組織の中で仕事をするということを学びました。A社と出会う前は、雑貨として商品を販売していましたが、合併して工場を移転してからは化粧品の製造販売、医薬部外品の製造販売の資格を取得しました。「化粧品」として販売できるようになると「発汗作用がある」「肌の保湿」「体をきれいにする」など美容に関する表現ができるので商品の魅力をより伝えやすくなります。A社と出会ったことで新たな知見や魅せ方を知ることができ、商品のブラッシュアップにもつながりました。
PR強化でより多くの層につるぽかを届けたい
-今後の展望などあれば教えて下さい
まだまだ商品が知られていないので、もっと世の中の人に使って欲しいという思いがあります。既存商品の改良はもちろん、新商品のリリースを行いながら広告や宣伝に力を入れ、より多くの人に商品を知ってもらえるよう取り組んでいきたいです。
<会社情報>
回生堂株式会社 | |
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所在地 | 岐阜県恵那市三郷町野井39-7 |
設立 | 2011年7月1日 |
URL | |
※情報と肩書は取材当時のもの ※一部画像は回生堂様提供 ※TOP写真左:東濃信用金庫・林氏 |