20年の実績を武器に「餃子」は次の展開へ!
アップラインズが仕掛ける全国コラボレーション戦略

滋賀県を拠点に、従来の概念を覆す独自の餃子で人気を誇る株式会社アップラインズ。モンドセレクション金賞受賞や日本テレビの「日本一うまい餃子決定戦」で優勝するなど、その実力は折り紙つきです。現在は直営店4店舗とライセンス店約40店舗を展開しながら、Big Advanceを活用して全国の企業とのコラボレーションを模索しています。愛らしい恐竜と餃子をかけあわせたキャラクター「ぎょうざうるす」とともに、ご当地餃子の全国展開という新たな挑戦を始めている代表の滝川氏に、これまでの歩みと今後の展望についてお話を伺いました。
株式会社アップラインズ 代表取締役 滝川 徹 様
母の味から始まった餃子事業 モンドセレクションで金賞受賞
-御社の事業概要について教えてください。
当社は餃子を中心としたフード事業を展開している会社です。現在はライセンス店(企業が保有するメニューやブランド名、ノウハウなどの使用を許可された店舗)が約40店舗あり、店舗での店内飲食、テイクアウト、生餃子直売を行っています。当社の餃子は、従来の中華餃子とは一線を画す、タレなしで食べる新感覚な餃子です。例えば、洋風の味付けの餃子はテレビの料理番組で専門家の方から「これは餃子じゃないですね、ハンバーグです」とコメントをいただいたこともあります(笑)。
事業のきっかけは、昔食べた母の餃子を思い出したことです。母方の祖父が満州鉄道に勤務していた時代に、よく家庭で食べていたと聞いていました。正月には親戚30人が、他の料理には目もくれず一心にその餃子をバクバク食べるくらい美味しくて、この餃子をさらに深化させ「日本一美味しい餃子」づくりにチャレンジしてみよう、と思いました。
-これまでたくさんの賞を受賞されていますが、特に嬉しかったものはありますか?
一番嬉しかったのは、モンドセレクションで金賞を受賞できたことですね。餃子で受賞したのは世界で初めてだったんですよ!
当時はモンドセレクション申請を代行してくれる会社もなかったので、自力で英語での申請を行いました。1年目、2年目は通関出来ず、3年目でようやく通関し金賞を受賞、授賞式でウィーンまで行ってきました。日本からは大手メーカーさんが多く参加される中、僕らのような小さな会社が受賞できたのは本当に誇らしかったです。
また、日本テレビの「ニュースプラス1」で行われた「日本一うまい餃子決定戦」で優勝したことも大きな転機でした。番組では1週間の密着取材を受け、それが放送されたことで華々しいデビューとなり、一気に知名度が上がりましたね。
Big Advanceで実現したい全国のご当地餃子ネットワーク
-Big Advanceのマッチング機能をどのように活用していきたいとお考えですか?
信用金庫の担当の方から勧められて始めたBig Advanceですが、今後はこれを活用して全国の企業様との新しいコラボレーションを実現していきたいと考えています。Big Advanceで出会いたいのは、業態リニューアルや、餃子業態をプラスしたい企業様ですね。当社の餃子をご使用いただくことでファンが増え、必ず店舗の売上向上に貢献できると考えています。
また、現在「ぎょうざうるす」というキャラクターを使った全国のご当地餃子展開を計画していて、各都道府県の特産品を活かした餃子を作る旅に出たいと思っています。例えば、京都では京ねぎを使った餃子の話があり、地元農家の方から「やりたい」と言っていただいています。当社の餃子をベースにして、中身をその地域の特産品に変えることで、ご当地の名物にしていき、さらにふるさと納税にも展開できればいいなと考えています。20年間培った当社餃子の開発技術を活用するので高いクオリティを保てる自信があります。
各地域の特産品を活かした餃子のコラボレーション、めちゃくちゃ面白いと思うんです!
-Big Advanceでは注目企業特集という企画を行っています。こういった企画への期待はありますか?
大手有名企業様が掲載されているということで、非常に魅力的な企画だと思います。Big Advanceの特集なら全国の企業様とつながることができるので、ご当地餃子の展開にまさに最適ですね。Big Advanceを活用したネットワーク型の全国展開で、地域に愛される商品を各地で作っていきたいです。
-ビジネスマッチングの他にも、「FUKURI(Big Advance内のクーポンサイト)」にクーポンを掲載していただくという手もありますよね。知名度の向上の一助としてぜひご利用いただければと思います!
出会いこそが人生を変える
-印象に残っている出会いについて教えてください。
人生の転機となった出会いが二つあります。大学卒業後大手医療法人の人事部で勤務していたのですが、その時の事務部長です。他には優しく、僕にだけすごく厳しい上司でした。毎日散々な言われようで、「役に立たんなーお前は」「まだ出来んのか」「やり直し」と日々貶す、蔑む言葉の連発。
自分はきらわれている、もう辞めようかと思っていました。ですが、「何か一つぐらいは勝ってみろ!」と挑発され、「抜いてやる!」と誓ったことがクサビとなりました。5年目の時、私も少しは仕事ができるようになっていました。ある病院からヘッドハンティングを受けたんです。事務長に相談して、返ってきた一言は意外でした。「俺のすべてをお前に引き継いだのだから、転職するなら1000万円以上で自分を売れ」。その言葉を聞いて初めて、すべては僕の成長のためだったということを理解しました。
そのおかげで今までやってこれました。「捨てなければ夢は実現する」という信念、粘り強さや、無理と思えることでも実現するという姿勢は、あの鬼軍曹と出会えたからこそです(笑)。
もう一つは、フード事業を始めた時、初店舗を構えさせていただいた施設の支配人です。行列ができるような名店ばかり出揃っていた場所に「店を構えたい」と約1年間施設に通い交渉を続けましたが、断られていました。ですが、テレビの「日本一うまい餃子決定戦」の話を持ってきてくれたのはその方でした。その番組で優勝できたこともあり、最終的にはその施設に店舗をオープンできました。あの出会いがなければ、今の事業はなかったと思います。
つくづく思うのは、自分一人がいくら頑張っても限界があるということです。人生は出会いでしか変わらない。これまでの経験を振り返っても、重要な転機はすべて人との出会いから始まっています。プライベートもビジネスも、出会いが一番大切だと感じています。
「やりたい」を叶えるビジネスへの転換と今後の展望
-今後の事業展開について教えてください。
「お願いする」のではなく「お願いされる」ビジネス構築を目指しています。出会いを大切にしながら、必要とされる人になりたいというのが今の想いです。ちょっと頭をリフレッシュするために冒険に出ようかなとも思っています。
20年間培ってきた餃子づくりのノウハウと、愛らしい餃子のキャラクター「ぎょうざうるす」と共に、全国の皆様に喜んでいただける商品を届けていきたいと思います。美味しいものは多くの熱烈なファンを得ることが出来る。そう信じています。
<会社情報>
株式会社アップラインズ | |
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所在地 | 滋賀県彦根市高宮町1555-1(事務所)/東京都豊島区東池袋3-1-3ワールドインポートマート2F(営業所) |
設立 | 2000年 |
URL | |
※情報と肩書は取材当時のもの |