2026年02月09日

中古トラック販売から「スリランカ紅茶」の世界へ
名岐トラックオートが挑む、信頼を軸にした新事業展開

愛知県一宮市で、中古トラックの販売や整備、板金塗装を主力事業として展開する株式会社名岐トラックオート。創業から30年以上にわたり、物流の要であるトラックの安定供給を支えてきた同社がいま、まったくの異業種である「スリランカ紅茶の輸入・販売」という新たな挑戦を始めています。長年培ってきた取引先との信頼から生まれ、社員の感性を活かしてスタートしたこの新規事業。Big Advanceを通じて他社とのコラボレーションをかなえ、新しいブランド構築のまさに真っ只中と話す同社の濱口代表、そして担当する堀氏、大塚氏の3名にお話を伺いました。

株式会社名岐トラックオート 代表取締役 濱口 和俊 様 /企画室 堀 様 /大塚 様

トラックの「現場」から社長へ。35年の歴史をつないでいく

─まず、御社の事業概要とこれまでの歩みについて教えてください。

濱口代表 当社は1990年10月に、現在の会長と先代の社長の2人で立ち上げた会社です。主な事業は、中古トラックの販売と、それに付随するボディの架装・塗装、車検整備、板金塗装など、トラックに関するあらゆるニーズに対応しています。

私自身は27年前、21歳の時に入社しました。実は最初は営業として入ったのですが、当時は「まず現場を手伝え」と言われまして(笑)。もともと車や板金に興味があったこともあり、それからずっと現場に関わってきました。その後、さまざまな職務を経験して現職という流れですね。

─長年、トラック業界を見てこられて、最近の変化をどのように感じていますか?

濱口代表 非常に厳しい時期にあると思います。というのも、いわゆる「2024年問題」で運送業界の再編に加え、コロナ禍以降の半導体不足で新車の納期が2〜3年待ちというのが続いていました。だいぶ納期も改善はされてはきていますが、車を確保する仕入れ自体が難しいという状況が続いています。

こうした先行きが不透明な状況を変えるためにも、国内だけに頼らない販路の開拓を続けてきましたが、それに加えて将来的にはトラック以外の新たな事業も行いたいとずっと考えていました。こうした流れとご縁がつながり、1年ほど前から「紅茶」の輸入販売という新事業が始まりました。

「新事業のきっかけは人とのつながり」と語る濱口代表

30年来の絆が紡いだ「紅茶事業」という新たな挑戦

─新事業に「スリランカ紅茶」を選ばれた理由を教えてください。

濱口代表 これには「人とのつながり」が大きく関係しています。先ほど話した国外の販路として、私が20代の頃から、当社にはよくスリランカ人の方がトラックを買いに来てくれていたんですね。その中のひとりで、もう30年来の付き合いになるとても信頼している友人がいます。彼は今、スリランカ以外に複数の国でビジネスを展開しているのですが、彼の知人がスリランカで高品質な紅茶を扱うサプライヤーを営んでいるという話を聞いたんです。

以前から「スリランカには本当に素晴らしい紅茶がある」と聞いていましたし、彼のように心から信頼できるパートナーがつないでくれる関係ならば新しいことができるのではないかと思い、紅茶の事業に挑戦することにしました。

─紅茶ビジネスは、堀さんと大塚さんが中心となって進めているそうですね。

堀さん・大塚さん はい。私たちはもともと貿易や紅茶の知識があったわけではなく、まさにゼロからのスタートでした。社長から自由に任せてもらえたことがうれしかったですね。わからないことは自分たちでその都度調べながら、ひとつずつ進めています。

濱口代表 彼女たちのバイタリティにはすごく期待していたんですね。これまでのふたりの仕事ぶりに非常に信頼とやる気を感じていたので、紅茶事業を全面的に任せることにしました。

─知識ゼロからのスタートで、まずどのようなことから始められたのですか?

大塚さん とにかく「まずは本物を知ろう」ということで、近所の紅茶の先生のもとへ学びに行きました。そこで驚いたのは、淹れ方ひとつで味が変わるということでした。

濱口代表 私も最初は「そんなに変わるわけはないだろう」と思っていたのですが、実際に飲ませてもらったら、これが本当においしいんですよ。劇的な違いでしたね。そしてもちろんこの茶葉の品質にも自信があります。当社で扱っているのはスリランカの最高級の茶葉ですが、税関の方から「他社が仕入れているものより遥かに高いけれど大丈夫ですか?」と問い合わせがくるほどのクオリティなんです。

堀さん 紅茶の先生にも味と品質にお墨付きをいただいて。この紅茶の魅力を正しく伝えるために、自分たちでテイスティングを繰り返し、知識を蓄えることから地道に始めました。そうして知識を少しずつ得るたびに、自信をもって事業を進めることができるようになりました。

名岐トラックオートが取り扱うスリランカの最高級の茶葉

Big Advanceを活用した「異業種コラボ」とブランディングの追求

─紅茶のブランド構築において、Big Advanceをどのように活用されていますか。まずは導入のきっかけからお伺いすると?

濱口代表 金融機関の担当者の方からのご紹介いただきました。最初はどんなものかなという興味半分でしたが、ビジネスマッチングという仕組み自体がおもしろそうだと思い、導入しました。トラック事業の取引でつながった織物の企業さまとは、今でも私たちのロゴ入りのユニフォーム製作をお願いするなど、長年いい関係を築けています。

堀さん 紅茶事業については、当初は自分たちの身内や既存のトラックのお客様に販売していましたが、より広い販路を求めてBig Advanceのビジネスマッチングを活用し始めました。そして新たなコラボレーションにもつながりました。

大塚さん そうなんです。紅茶とお菓子のギフトボックスの開発でお力添えをいただいた岐阜のお菓子工房様です。

─どのようなコラボレーションをされたのでしょうか?

大塚さん 「最高級の紅茶にふさわしいギフトセットを作りたい」と考え、ギフトボックスの真ん中に添えるお菓子の製作を依頼しました。お中元やお歳暮のニーズに応えるセットとして完成し、すでに昨年末のお歳暮では多くの受注をいただくことができました。

濱口代表 Big Advanceの良いところは、最初から信頼のベースがあるところですね。金融機関さんからの紹介という安心感があるので、初対面でもスムーズに深い商談に入ることができます。

─デザインやパッケージについても、こだわりがあるとお聞きしました。

大塚さん はい。紅茶というと花柄や華やかなイメージが多いですが、私たちはあえてグレーを基調としたシンプルでスタイリッシュなデザインを目指しました。

堀さん 私たちが目指しているのは洗練されたブランドイメージです。というのも、

中身がどれほど良くても、パッケージが安っぽく見えしまっては価値が伝わりませんから。自分たちが本当に「好き」だと思えるもの、そして横に並んだ時に他のブランドとはひと味違うと感じてもらえるものを作ることにこだわっています。

左:濱口代表 中央:堀さん 右:大塚さん

失敗を恐れず「まず動く」。柔軟に変化する企業風土へ

─新事業を始めてから、社内の雰囲気などに変化はありましたか?

濱口代表 ふたりが自走して事業を担ってくれるようになったのは、会社にとって非常に大きな刺激になっています。私はとにかく「やりたいようにやってみなさい」と話しています。彼女たちが自分で販促ツールを作り、頭を悩ませ、商談でNGを経験しながら成長していく過程が大事なんです。他の社員に伝えているのもいちばんはそこですね。「わからないなら、まず動け」と。動いてみて感じることが何より大切だと思っています。

堀さん 社長は本当に私たちの自主性を尊重してくれています。もちろん失敗もたくさんありますが、「やってみたからこそ知ることができた」という経験が私たちの財産になっています。

大塚さん 今では毎朝Big Advanceをチェックして、新しい情報がないか確認するのが日課です。商談に至らないこともありましたが、そこから「写真一枚、見せ方ひとつでこれだけ反応が変わるんだ」ということを学び、改善を繰り返しています。日々発見が多いですね。

─最後に、今後の展望について教えてください。

濱口代表 トラック事業に関してはこれまでと変わらずさらに様々な取り組みを進めていきます。そして紅茶事業に関しては、百貨店や高級ギフト市場など、私たちが扱う茶葉の価値を本当に理解してくださる層へ届けていきたいですね。

でもいちばんの願いは、従業員が楽しく、誇りを持って働ける会社であることです。彼女たちが「チャンスをもらえて、楽しく仕事ができている」と言ってくれるのが、経営者として何よりうれしい。数字の目標も大事ですが、みんなが同じ方向を向いて、還元し合える仕組みを作っていきたいと思っています。

堀さん 私は19歳でこの会社に入って7年が経ちました。仕事だけでなく人間として大切な部分も教わり、成長させてもらえていて、今もまさにその途中です。今後もこの新しい紅茶事業を大きくしていきたいですね。

大塚さん 私はここに転職して3年目。まだまだ下っ端なのですが、こんな風に新しい事業を担当させてもらえ、こうした機会を与えてもらえたのが本当にうれしい。期待に応えたいです。

濱口代表 意欲のあるふたりの姿を見て他の社員たちも感化され、いろいろなことに柔軟に対応し、変化していける。そのためにもいろんなチャンスをみんなに提供し、社内の文化を作りながら、そうした社員をひとりでも多く育てて、もっともっと魅力ある会社にしていきたいですね。

濱口代表が信頼して任せているおふたり

<会社情報>

株式会社名岐トラックオート
所在地愛知県一宮市木曽川町黒田十一ノ通り130-1
設立1990年10月
URL

https://www.meigi-t.com/

https://meigitea.base.shop/

※情報は取材当時のもの
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