2025年03月24日

信念を貫く商品開発が様々なOEMで成果を出す
琉球黒糖の次なる挑戦とは

沖縄県で黒糖を使ったお菓子やOEM商品を製造する琉球黒糖株式会社。数々の商品開発を手がける中で、Big Advanceでは沖縄の豆腐製造会社「株式会社 照屋食品」と出会い、おからを使った新商品の開発を進めています。コロナ禍の逆境を好機とみなし、事業を飛躍させた又吉代表に、商品開発の面白さや今後の事業の展望について伺いました。

琉球黒糖株式会社 代表取締役 又吉 優子 様

県外チャネル保持でコロナ禍を乗り越え新商品を続々考案

ー会社の概要・事業の背景を教えて下さい

当社はさとうきびを原料とした加工黒糖製造会社で、今年31年目を迎えます。私は2020年に父から事業を引き継ぎましたが、当時同業他社が25社ほどいた中で当社は下から2番目くらいの後発の会社でした。「他とは違うチャネルを持つ」ことが差別化につながると考え、普通よりも労力がかかる県外への販路拡大に力を入れることに決めました。2020年はコロナによって全国的に倒産や廃業が続き、沖縄県内の同業他社も同様の危機に晒されていたのですが、当社は県外に販路を持っていたことでコロナ禍を乗り越えることができました。大変な時期に代表になった、と周りからは言われましたが、私は逆に良いタイミングだったと思っています。コロナ期間中に既存事業を見つめ直すことができたおかげで新たな商品開発にも力を入れることができました。

-加工黒糖がメインとのことですが、御社が製造されている商品についてもう少し詳しく教えてください

基本的に自社開発商品が6割、OEMの商品が4割くらいです。黒糖を使った様々なお菓子を作っていますが、チョコに黒糖を絡めた商品を開発したのは当社が初でした。Vtuberとコラボした商品を販売した時は「推し活」の波に乗り、ファンの方々にご購入いただき売上増加にもつながりました。一方で、7〜8年前にスーパーフード(栄養バランスに優れ、栄養価が高い食品)が流行った時は、アーモンドやくるみに黒糖を使用した商品を開発・販売したこともありますが、黒糖は「糖」なのでやはり健康食として受け入れられるのは難しいという経験もしています。たくさんの商品を開発する中でうまくいかないこともありますが、「とりあえずやってみる!」ということを大切に取り組んでいます。

SDGsを推進する豆腐製造会社と成約しOEMの幅を広げる

-Big Advanceで沖縄県の豆腐製造会社と成約されたと思うのですが、現在のご状況はいかがですか?

Big Advanceでご縁があった株式会社照屋食品様とは今でもお取引が続いています。照屋食品様は豆腐を製造している会社で、その製造過程で生まれる副産物(廃棄物)「おから」を利用して何か商品を作れないかということで当社とつながりました。当初はおからと黒糖を使用したかりんとうを製造する予定でしたが、かりんとうは揚げ菓子とはまた違った技術が必要だったため、製造が難航していました。レシピ考案開始から1年半くらい経ったころ、さすがにこれ以上先方を待たせるわけにはいかないということで、代替案として「おから黒糖ポップコーン」を提案し無事商品化できました。かりんとうも、生おからを使用するのはかなり難しかったのですが、生地はできたので商品が完成するまでこだわり続けます。Big Advanceでの出会いから今でも協力して商品開発を進められているのは、代表の照屋様の明るいキャラクターのおかげだと思っています。

-照屋食品様と出会って御社の中で何か変わったことはありましたか?

私の中で大きかったのは、お菓子の製造に関わるアドバイザーと顧問契約をし、技術指導をしていただいたことですね。新たな技術を導入することで、今まで自社だけでは製造できなかった分野のお菓子を製造できるようになりました。照屋食品様と協力して新商品を開発したことでOEMの実績もでき、当社の成長につながりました。今後も「何を作りたいか」を大切にしている企業様と新商品開発に取り組みたいです。

チョコっとぅ。の開発が転機 商品開発の面白さを知る

-又吉様の考えや御社の事業を変えるきっかけとなった出来事があれば教えて下さい

もともと私は黒糖に対して特別な興味があったわけではありません。父の会社を継ぐつもりもなく、自分には関係のない世界だと思っていたので会社の手伝いをするとなった時も気持ちが入りませんでした。当時は加工黒糖のみの製造でしたが「チョコみたいな気軽に食べられるものがあればいいな」とぼんやり思ったところから「チョコっとぅ。」の開発・製造が始まりました。チョコっとぅ。の開発をきっかけに黒糖をアレンジすることへの可能性を見出し、その面白さに気づいて商品開発に真剣に向き合うようになりました。黒糖の新たな可能性を引き出すためにそれまで受注件数が少なかったOEMに積極的に取り組むようになり、現在では事業を支える柱の一つになっています。私の会社に対する姿勢を変えるきっかけとなったチョコっとぅ。の開発は、今も楽しく新商品を作り続けるにあたってかかせない出来事でした。

左:又吉代表、右:企画営業部長・金城氏

琉球黒糖の挑戦は続く 黒糖を軸に広がる新しいお菓子作り

ー今後の展望を教えて下さい

今後はグミやキャラメルなど、黒糖を使用した他のお菓子にもチャレンジしたいです。今ある設備でできることをやってみて、実績を見た上で設備投資して新たなお菓子を作ることを考えています。今後もBig Advanceを活用しながら、全国の企業とつながり、沖縄の黒糖文化をより多くの人に届けていきたいと思っています。

<会社情報>
琉球黒糖株式会社
所在地 沖縄県糸満市西崎町4丁目16-19
設立  1994年
URL  https://ryukyu-kokuto.com/

※情報と肩書は取材当時のもの

  • SNSシェアこの記事をシェアする

関連記事を探す

アクセスランキング

  • メルマガ会員募集中
  • Big Adance