立川発 りんごの品種の違いを生かした個性派アップルパイ
創業70年の老舗青果卸店がりんごの美味しさを伝える

Big Advanceを活用して新たな取り組みに挑戦し続ける株式会社根津。立川駅北口より徒歩7分の立地に構えるカフェ Adam’s awesome PIE(アダムスオーサムパイ)で提供する、青果卸業者直営ならではの目線で開発した「アップルパイ」に焦点を当て、ここではもう少し詳しくお話をお聞きします。
株式会社 根津 統括マネージャー 根津 祐太郎 様
品種を活かしたこだわりのアップルパイ考案 自分たちの手で美味しさを届ける
ー御社のアップルパイの特徴について教えてください
一番の特徴は、りんごの品種ごとに異なるレシピを採用していることです。りんごと言っても、品種によって味がまったく違います。例えば、甘みの強い「ふじりんご」や、酸味のある「紅玉」など、それぞれの個性を最大限に引き出すために、レシピを細かく調整しています。お客様がりんごの品種にこだわってアップルパイを選べるような文化を広めたいと考えています。

Adam’s オリジナルアップルパイ
りんごの美味しさを全て活かした林檎が主役のアップルパイ
四角い形は林檎問屋としての歴史(りんごの木箱)をイメージして作られているそう

焼きリンゴのキャラメルパイ(ふじりんごなどの甘く果汁の多いりんごを使用)
りんごの瑞々しさが伝わる大きめのカットで一口ごとに思わず笑みがこぼれる
農家との直接取引で叶えるSDGs
ーりんごの仕入れについて、特別なこだわりはありますか?
当社はりんご問屋から創業した歴史があり、長年農家さんと直接取引を行っています。市場を通すよりも、農家さんの想いを直接受け取りながら仕入れることができるのが大きなメリットです。
また、「B級品」と呼ばれる規格外のりんごを適正な価格で買い取るということにも気をつけています。形が悪いだけで味には問題がないのに、B級品というだけで安く買い叩かれては農家さんにとっては大きな痛手です。アップルパイなら加工前提の取引になるためこういったB級品も有効活用できます。食品ロス削減にも貢献できますし、農家さんにとっても収入の安定につながるんです。
また、多摩地域の農家と連携し、立川ならではの食材を活かした商品開発にも取り組んでいます。頑張る農家さんとつながり、地元の美味しいものをお客様に届ける取り組みに力を入れています。

立川駅北口より徒歩7分の立地に構えるカフェ_Adam’s awesome PIE(アダムスオーサムパイ)
全国どこでも変わらぬ味わいを届ける技術を研究中
ー今後の展開について、どのように考えていますか?
もっと多くの人にこのアップルパイを届けたいと思っていますが、現在の製造体制では大量生産が難しいという課題があります。そこで、より多くの方に安定した品質で提供できるように設備の導入などを検討中です。ゆくゆくは全国展開もしていきたいと考えていて、そのためには冷凍技術の向上も重要だと考えています。全国どこでも、変わらぬ味わいのアップルパイを提供できるよう、保存方法や配送方法も研究しています。
立川発のアップルパイを通じて、地域の農産物の価値を伝えていきたいと思っています。
実際にカフェにも足を運びましたが、初めて食べる品種のりんごが主役のアップルパイ、とても美味しかったです。全国で食べられるようになるのが楽しみですね!今後の事業展開にも注目です。ありがとうございました!
<会社情報>
株式会社 根津 | |
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所在地 | 〒190-0011東京都立川市高松町2丁目7-11 |
URL | |
※情報と肩書は取材当時のもの |